ゆるやかな回復が続く工作機械業界
情報の5Sを徹底、IoTで工場改革を目指す
工作機械カバーの仕事はフル生産が続く
株式会社 石川工業所
好調な工作機械受注
一般社団法人日本工作機械工業会(日工会)が発表した6月の工作機械受注額は、前年同月比31.1%増の約1,430億円で、単月としては過去3番目の高水準となり、7カ月連続で前年を上まわった。これにより、2017年1~6月の受注総額は同21.1%増の7,642億円と4半期ぶりに前年を上まわった。
日工会は年初に2017年の受注見通しを1兆3,500億円と発表、下期も上期同様の受注状況が続けば、受注総額は1兆5,000億円となり、過去2番目の受注額に並ぶ。ただし、業界では地政学的リスクや為替変動などの下振れリスクを踏まえた慎重な見方も出ている。
80〜90%が3社からの工作機械カバー
現在、工作機械カバーのサプライヤーはフル生産が続き、秋口以降にはさらに繁忙となる様相。そんな状況の中、工作機械カバーの仕事が80~90%を占める㈱石川工業所は増産対応に追われている。
売上比率をみると、中型マシニングセンタのスプラッシュガード関連が50~55%、ベンディングマシンのカバー関連が20~25%、小型マシニングセンタの機械カバー関連が10~15%となっている。
「精密板金・板金加工は当社にお任せください。3次元CAD設計からアセンブリーの運搬まで、お客さま満足度を高め、お客さまにご納得いただける製品を製作。板金加工の国家検定、工場板金技能士の特級4名、1級12名、2級15名を擁しています。また、3次元CAD SolidWorksを4台、3次元ソリッド板金CAD SheetWorksを3台活用しており、一貫してお引き受けできます」と、石川光彦社長は同社の強みと特徴を語る。
会社情報
- 会社名
- 株式会社 石川工業所
- 代表取締役
- 石川 光彦
- 住所
- 静岡県焼津市越後島539-1
- 電話
- 054-628-3683
- 設立
- 1979年
- 従業員数
- 63名(正社員43名)
- 主要事業
- 工作機械カバー・テレスコピックカバー・板金機械カバー・R曲げカバー、オイルパン・タンク、機械部品加工
つづきは本誌2017年9月号でご購読下さい。