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レーザ市場

材料加工用レーザシステム市場は前年比6.8%増

発振器別ではファイバーレーザ発振器が40%を占める

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画像:材料加工用レーザシステム市場は前年比6.8%増世界の材料加工用レーザシステム市場/Optech Consulting

材料加工用レーザシステム市場のけん引役は自動車産業

スイスの調査会社Optech Consultingによると、2016年の材料加工用レーザシステムの世界市場は、前年比で6.8%増加、販売額は126億ドル(1兆4,000億円)となった。

販売が伸びた要因は、前年に比べ約20%増加した中国市場の動向によるところが大きい。中国の製造業は、減速する経済環境にもかかわらずレーザ加工システムに対して積極的な設備投資を行っている。欧州と北米市場は前年並みで推移した。日本市場は、為替市場が円高で推移したこともあって販売額は伸びた。中国の加工用レーザシステムのメーカーは、国内需要の押し上げ効果で増収増益となった。

レーザ切断や溶接などの加工システムは前年比4.5%増加し、市場全体の75%を占めた。VDW(ドイツ工作機械工業会)によると、金属工作機械の2016年の販売額は前年比3%減少だったため、伸び率ではレーザ加工システム市場が工作機械市場を追い越した。市場をけん引するのは自動車産業で、レーザ溶接とレーザ切断加工システムに大がかりな設備投資を行っている。

微細加工用のレーザ加工システムは市場の25%を占めた。スマートフォンやタブレット端末など情報通信分野の構成要素(LEDや半導体など)を製造するレーザ加工装置分野が前年比で15%伸びたのが大きく貢献した。

つづきは本誌2017年5月号でご購読下さい。

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