特集

グローバル化が進むタイの板金業界

ASEAN地域統括本部としてアマダアジアパシフィックを設立

売上を5年で2倍に―アセアンテクニカルセンターも開設

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画像:ASEAN地域統括本部としてアマダアジアパシフィックを設立2016年8月にグランドオープンしたアマダアセアンテクニカルセンターの外観(CG)

ASEAN地域の事業を再編

㈱アマダホールディングス(神奈川県伊勢原市、社長:磯部任氏)は、10月をめどに、新たにASEAN地域統括本部、アマダアジアパシフィック(AAP)をタイに設立し、ASEAN地域でのアマダグループ全体の経営統合と戦略本部として今後のグループ活動を強化する。

その一環として、タイ国内にあるアマダグループの3事業3社(板金のアマダ、切削・プレス・研削のアマダマシンツール、溶接のアマダミヤチ)を1社に集約するとともに、ASEAN地域全体でも、グループ各社の活動を行う現地法人に再編する。

画像:ASEAN地域統括本部としてアマダアジアパシフィックを設立アマダアセアンテクニカルセンターでは、板金機械、プレス、切削、工作機械、溶接機など、アマダグループの商品群を展示している

5年で売上を2倍にする

過去3年、アマダグループは毎年11%という高い成長率を実現してきたが、ASEAN地域の伸びは9%と、グループ全体の成長率よりも低かった。

これからの5年間でアマダグループは毎年4%の売上増を目指している。しかし、4%増という成り行きでは5年後の売上は3,600億円にしかならず、4,000億円達成を目指すためには、残りの400億円をどのように積み上げるかが大きな課題となっている。

そのひとつが、世界の製造基地として発展が期待されているASEAN。ASEAN地域は高い経済成長率が期待されているため、計画では6%成長を目指している。2015年12月31日にAEC(ASEAN経済共同体)が発足し、ASEAN域内の経済成長が加速すると期待されている。そのためアマダグループの中期計画ではASEAN地域での2015年度の売上高75億円を、5年後の2020年には2倍の150億円にすることを目標としている。

特に成長が著しいレーザ関連の売上を拡大するとともに、サービス、金型販売などのアフタービジネス強化を目指す。

  • 画像:ASEAN地域統括本部としてアマダアジアパシフィックを設立オープニング式典で挨拶した㈱アマダホールディングスの磯部任社長
  • 画像:ASEAN地域統括本部としてアマダアジアパシフィックを設立ユーザーを代表して挨拶したJINPAO Precision Industry Co.,Ltd.のVictor Chung社長

つづきは本誌2016年10月号でご購読下さい。

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