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1月に新工場を稼働し、大型製品の受注に対応

「創造&チャレンジ」の精神が息づく工場

株式会社 タカノ

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画像:1月に新工場を稼働し、大型製品の受注に対応左:同社で製作したお茶飲料向け洗浄装置/右:角パイプを用いたフレーム構造の製品

今年1月から新工場を稼働

㈱タカノは1972年に現会長の髙野裕二郎氏が長野県岡谷市川岸においてタカノ住宅設備機器として開業、1978年に法人化し、板金加工を始める。1983年に岡谷市川岸上に新工場を建設して移転、社名を㈲タカノに改め、精密板金加工にシフト。

1990年、 長野県松本市和田の松本臨空工業団地に新工場を建設し、全面移転。1997年に第3工場を取得し、変種変量生産対応型工場とした。2000年に第2工場を建設。2001年に株式改組し、社名を㈱タカノとした。

2003年にISO9001:2000の認証を取得。2007年に第2工場を増設し、パイプレーザマシンを導入してパイプ専用工場とした。2013年、髙野泰大氏が代表取締役社長に、髙野裕二郎氏が取締役会長に就任した。

2015年3月に松本市・新松本臨空工業団地に3,000坪の土地を取得し、2016年1月に加工・組立工程の流れの円滑化により作業効率を改善。本社工場を含めた作業スペースの最適化を図ることを目的に、90×40m(1,000坪)の新工場を竣工。理想的な板金加工ラインを実現し、生産性向上につなげている。

生産能力やスペースに余力がでた本社工場では、従来どおりレーザ・パイプ加工を行うとともに、スマートフォンや液晶テレビなどのFPD製造装置、大型フレーム、半導体製造装置、大型インクジェットプリンター、血液分析装置などの医療機器、業務用寿司・蕎麦関連の食品機械などを手がけている。また、こうした製品の組立ラインのスペースも充実させ、得意先からの様々な要望に対応できる環境を整えてきた。

  • 画像:1月に新工場を稼働し、大型製品の受注に対応髙野秦大社長(左)と髙野裕二郎会長(右)
  • 画像:1月に新工場を稼働し、大型製品の受注に対応2016年1月から稼働を開始した㈱タカノの新工場

クリーン板金加工を掲げる

同社が掲げるクリーン板金加工―キレイな製品は、キレイな環境から生み出される。同社では半導体・FPD製造装置や医療機器など、ステンレス・アルミなどの材料が主に用いられ、キズや汚れは厳禁とされる業界に、高品質な製品を納入、「タカノさんに頼めば何とかなる」と信頼を得ている。

その背景には、積極的な設備投資と人材教育がある。5Sが行き届いた工場で、製品を大切に取り扱う社員を育ててきた。照度400ルクスに設定した検査工程では、ステンレス材を鏡面仕上げした製品のキズをチェックし、キズなし製品を出荷する体制を整備した。溶接工程ではYAGレーザ溶接ロボットシステム、TIG溶接、CO2溶接、スポット溶接など多彩な溶接を駆使して、歪みのない高品位な接合を行っている。

2007年には国内でも導入事例が少なかったパイプレーザマシンを導入。角パイプ・丸パイプ・形鋼を自由な形状で切断し、ホゾ・ミゾを加工して、はめ合い構造の組立を行うことで、高精度なフレーム構造物の製作に対応できるようになった。さらに、コーキング(シーリング)断熱材貼りや、組み付けなども行っている。

画像:1月に新工場を稼働し、大型製品の受注に対応加工・組立工程の流れを円滑化した新工場内のパノラマ写真

会社情報

会社名
株式会社 タカノ
代表取締役社長
髙野 泰大
住所
長野県松本市和田3967-73
松本臨空工業団地内
電話
0263-48-1500
設立
1978年
従業員数
103名
主要事業
半導体・FPD製造装置、大型インクジェットプリンター、 医療機器、食品機器などの総合板金加工
URL
http://www.takano-s.co.jp/

つづきは本誌2016年10月号でご購読下さい。

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