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「第1回 経営者フォーラム」開催

「最強の下請け」から食品機械メーカーへ

「稲盛経営者賞」を受賞した3代目経営者が講演

画像:「最強の下請け」から食品機械メーカーへ㈱タカハタ(香川県高松市)の3代目経営者、高畑洋輔社長

職業訓練法人アマダスクールが主催する「第1回 経営者フォーラム」が6月10日、FORUM 246で開催され、㈱タカハタ(香川県高松市)の代表取締役・高畑洋輔氏が「わが社が目指したエンジニアリングへの道」と題した講演を行った。

経営環境が劇的に変化する中、経営実務においては新たに様々な課題が発生している。売上拡大、コスト削減、利益率改善、事業の多角化、ブランディング、グローバル化への対応、IoTへの対応など。経営者フォーラムは、主に次世代を担う若手経営者を対象に、こうした様々な課題を共有しながら果敢に経営改革に取り組む勉強会として企画された。

参加者は、アマダスクールが運営するJMC(経営後継者育成講座)の修了生、全国のシートメタル工業会青年部会メンバーといった事業継承者や若手経営者を中心に計58名となった。参加者の平均年齢は36歳。講演の後は活発な質疑応答が行われた。

参加者アンケートによると、講演内容の評価は「期待通り」50%、「期待以上」38%で、合わせて88%が講演内容に満足していた。また、「成長過程における課題、その克服のプロセスを詳細に教えられ勉強になった」「素晴らしい講演だった」「とても刺激を受けた」など評価する声が多く寄せられた。

以下、高畑社長の講演内容を一部抜粋して紹介する。

「最強の下請け」から食品機械メーカーへ

父は設備投資で付加価値を模索した。3次元レーザ加工機や特殊ベンダーなど、特殊で高額な設備に投資したことで、毎月の資金繰りに対して大きな負担になっていた。ISOの管理にもコストと労力をかけていた。不合理・不効率な体制が招いた大きなストレスで、会社と従業員のすれ違いが生じ、主力社員が相次ぎ退職した。納期遅延が多発し、顧客が離れていったときは「もう終わりかもしれない」と思った。

売上を上げないことにはキャッシュフローも改善しない、従業員の給与さえも払えないかもしれない―そんな事態がいつ訪れるかわからないという恐怖と戦う毎日だった。現状のままでは売上を上げる要素はないと考え、売上拡大を必達事項として背水の陣で新工場建設に踏み切った。この時点での目標は、ワンストップですべてを任せてもらえる「最強の下請け」だった。その一方で、板金でできたマシンを動かしたいという「動く板金」への強い憧れもあった。

そんな中、得意先からアセンブリーまで任されるようになり、教育・指導をいただいてチャレンジすることができた。アセンブリーまで対応できるようになるのに約5年かかった。

画像:「最強の下請け」から食品機械メーカーへ自社製品の豆腐殺菌装置

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