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「日本ものづくりワールド2016」開催

差別化ポイントは“総合力”と“加工技術”

板金企業91社が集結

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画像:差別化ポイントは“総合力”と“加工技術”

日本ものづくりワールド2016が6月22日から24日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。主催はリードエグジビションジャパン。同展は、「設計・製造ソリューション展」「機械要素技術展」「医療機器 開発・製造展」「3D & バーチャルリアリティ展」の4つの展示会で構成されている。出展者数は前回比5.4%増の2,350社・団体で過去最多。会期中の来場者数は同7.1% 増の8万7,285人となった。

板金加工企業の出展者数は、小誌調べで前回の81社から10社増え、91社に増加した(板金加工工程を社内にもつメーカーなどを含む)。このうち、前回に引き続き出展した企業は62%で、40%ちかくが入れ替わった。

4-6月期の受注は低迷

出展者のコメントを総合すると、4月以降の受注環境が低迷している状況が浮き彫りになった。話を聞いた企業の大半が、4-6月期は受注・売上ともに前年同期比マイナスになったと回答。マイナス幅が20%以上と回答した企業も30%ちかくあった。地域でみると東海以西、分野でみると建設機械・産業機械・電機・精密試作などの業種で落ち込みが目立った。その一方で、医療機器・食品機械・業務用厨房機器・半導体製造装置といった業種は比較的堅調だった。

下期(9月以降)の見通しについては「(受注が)改善する見込みはない」「例年以上に不透明」といった厳しいコメントが多かった。

出展者の多くが、営業開拓したい業種として「医療機器」を挙げた。ただし、その多くが「強いて言うなら」という言い方で、本格的な営業開拓に乗り出している企業はわずかだった。また、「医療機器 開発・製造展」のエリアには板金企業も毎回5~6社が出展していたが、今回は2社にとどまった。

最も目立ったのは、東京五輪関連の特需に期待する声だった。「昨年からずっと(東京五輪関係の仕事が)発注されると言われているが、いつになったら出てくるのか」「これから一気に仕事が出てきたとして、果たして間に合うのか」といったコメントも多かった。関東圏に仕事が集中し、東海以西での仕事量の落ち込みが目立つ中で、公共展への出展を通じて関東圏での新規受注獲得を目指す西日本地域の企業も目立っていた。

つづきは本誌2016年8月号でご購読下さい。

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