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ジョブマッチング

新規開拓では“量”より“質”を求める中小製造業

VA/VE提案で顧客満足度を改善し、付加価値の高い仕事を開拓

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画像:新規開拓では“量”より“質”を求める中小製造業「付加価値ある意匠デザインを実現するものづくり技術2016」の会場風景

“絞り込み”による質の高いマッチングに注目

板金業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、板金サプライヤーの間では従来からの得意先に加えて、新規得意先の開拓を目指す動きがますます目立っている。そのためには、自社が得意先に対してどのような“価値”を提案できるかが大きなポイントになる。そこで、自社のセールスポイントを訴求する機会として、メディアや経営コンサルタント会社が主催する小規模で専門性が高いジョブマッチングイベント(商談会)に出展する板金企業が増えている。

これらの商談会の特徴は、大規模公共展と異なり、“絞り込み”による質の高いマッチングを実現している点。イベントのテーマを「意匠デザイン」や「VA/VE提案」のように絞り込み、さらに発注元企業が求めるサプライヤーの条件を主催者側があらかじめ絞り込んだうえで、その条件に合致するモノづくり企業を集めている。来場する発注元企業についても、「開発設計者」「生産技術者」のように対象となる職種を明確化、場合によっては事業内容、担当者の役職、サプライヤーの選定条件、発注したい仕事の内容などでも絞り込む。そのため出展者や来場者の数は少なくなるが、結果的には“質の高い商談”ができるとして注目されている。

こうした動きの背景には、大規模公共展の非効率性 ― ミスマッチの多さ、成約率と付加価値の低さ、コストパフォーマンスの低さに対する反省がある。出展する側のモノづくり企業からは「名刺交換枚数は少なくてよい。発注元メーカーが求めている加工技術や提案内容がわかるような中身の濃い商談をしたい」といった要望も聞かれる。

つづきは本誌2016年7月号でご購読下さい。

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