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ファイバーレーザ発振器の高出力化が進む

CO2レーザからファイバーレーザへの置き換えがいっそう加速

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昨年11月、板金加工の最新技術が一堂に会する世界規模の展示会が、中国(MWCS 2015)、ドイツ(Blechexpo 2015)、米国(FABTECH 2015)で開催された。各展示会に共通してファイバーレーザ加工機の出展が際立っていた。またファイバーレーザ発振器の高出力化も進展。世界の主流は6kWで、なかには世界初となる12kWのファイバーレーザ発振器を搭載した加工機の出展もみられた。今後、CO2レーザ発振器からファイバーレーザ発振器への置き換えの動きはいっそう加速していくとみられる。本稿では、出展機を中心に各展示会のトレンドをレポートする。

経済が減速する中国で開催されたMWCS 2015

竣工した国家発展中心(上海)で開催

「第17回中国国際工業博覧会2015」(China International Industrial Fair)が、昨年11月3日から7日までの5日間、上海紅橋空港・紅橋駅脇に完成した世界最大規模の国家会展中心(上海) ― National Convention and Exhibition Center(Shanghai)で開催された。同展は工業情報化部・国家発展改革委員会などの政府機関と、上海市人民政府、中国機械工業連合会が主催して行われる華東地区最大の工業展だ。

この中の「中国国博会数控机床金属加工展」(MWCS)では、20万㎡の展示面積に金属工作機械、鍛圧機械、板金機械など約1,800社の出展者が最新技術と製品を展示した。

(つづきは本誌2016年2月号でご購読下さい)

画像:ファイバーレーザ発振器の高出力化が進む左:アマダのファイバーレーザ複合マシンLC-2515C1AJ+ASR-2512NTK/右:ベンディングロボットEG-6013AR(アマダ)

Blechexpo 2015がドイツで開催、来場者数2ケタ増

活況だったBlechexpo 2015

2015年11月3日から6日までの4日間、ドイツ・シュツットガルド見本市会場で世界最大級の展示会「Blechexpo 2015」が開催された。主催は展示会プロモーターのP.E.Schall GmbH。Blechexpoは2年に1回開催され、EU域内を中心とする板金加工企業やプレス加工企業、機械メーカーなど、毎回多くの出展者や来場者が一堂に介する。

今回のBlechexpoの展示面積は約7万㎡(前回比17.6%減)、出展者数は1,234社(同7.0%増)、期間中の来場者数は3万8,136人(同14.0%増)だった。VWショックの影響が心配されたが、来場者数は2ケタ増となり活況だった。

(つづきは本誌2016年2月号でご購読下さい)

  • 画像:ファイバーレーザ発振器の高出力化が進むアマダはファイバーレーザマシンENSIS-3015AJをフォーク式パレットチェンジャー付きで出展
  • 画像:ファイバーレーザ発振器の高出力化が進むアマダは、新商品であるベンディングマシンHG-2204ATCを出展

堅調な北米市場を反映、活況だったFABTECH 2015

堅調な北米市場

板金加工、金属成形、2次加工、溶接および仕上げ関連の世界最大級の公共展「FABTECH 2015」が、2015年11月9日から12日までの4日間、米国・シカゴのマコ―ミックプレイスで開催された。主催は全米板金製造者協会(FMA)。FABTECHは毎年開催されているが、シカゴでは2年ごとの奇数年に開催され、国際見本市として出展者数・来場者数ともに多い。

今回のFABTECHの展示面積は約6万7,800㎡(前回2013年比13.0%増)、出展者数は1,796社(同14.1%増)、期間中の来場者数は4万3,836人(同7.8%増)で、堅調な北米市場を反映した活況な展示会となった。

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  • 画像:ファイバーレーザ発振器の高出力化が進むアマダが出展したファイバーレーザマシンLCG-3015AJ+MPL(6kw)
  • 画像:ファイバーレーザ発振器の高出力化が進むアマダが出展した曲げ作業ロボットを装備したベンディングマシンHG-1003ARsを熱心に見る来場者

つづきは本誌2016年2月号でご購読下さい。

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