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多品種少量生産で価値稼働率(実稼働率)85%を実現

EM-2510 MⅡ+ASR-2512N導入

広東松下環境系統有限公司北京分公司

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画像:多品種少量生産で価値稼働率(実稼働率)85%を実現北京天竺空港工業区にある広東松下環境系統有限公司北京分公司

パナソニックグループ――室内向け熱交換器システムなどを製造

北京中心部から東北25 ㎞に位置する北京天竺空港工業区にある広東松下環境系統有限公司北京分公司。同社は、パナソニックグループで、換気扇・空気清浄機・熱
交換気システムなど、空気と環境に関わる分野を担うパナソニックエコシステムズ㈱(以下、PESES)の中国法人、広東松下環境系統有限公司(以下、PESESGD)の北京分公司である。

PESESは、換気扇や空気清浄機などのIAQ(Indoor Air Quality:室内空気質)製品をグローバルに展開しており、主力工場であるPESESGDを中国広東省順徳市に、中国の企業(桂州第一風扇廠)と合弁で順徳松下精工有限公司(当時)として1993年に設立。その後、独資化した。

PESESGDは換気扇・空気清浄機・天井扇などを生産し、中国国内や東南アジア、北米、中近東、日本へ製品を輸出してきた。特に、中国では中国室内環境監測委員会から高い評価を受けた空気清浄機を販売しており、北米へはEnergy Starの認定を受けた換気扇を輸出するなど、室内空気質の向上と省エネ性能に優れたIAQ製品を提供している。

今回の取材先である広東松下環境系統有限公司北京分公司は、住宅・事務所用熱交換気システムを中心にエアーカーテンおよび、携帯電話基地用冷却ユニットの開発から生産を行う、PESESGDの製造拠点となっている。

画像:多品種少量生産で価値稼働率(実稼働率)85%を実現左:大月利文董事・副総経理/右:網田秀晴製造統括部長(左)と王元恒製造部長(右)

典型的な多品種少量生産

1995年12月に設立された同分公司は、ファンコイルユニット、エアーハンドリングユニットなどの生産からスタート。2003年から現在の主力商品である熱交換気システムの生産を開始した。2012年5月からは日本向け熱交換気システムの供給も開始するなど、着実に生産能力を向上した。そして2014年2月には、同分公司で生産する薄型でPM2.5を除去できる新型熱交換気システムが、前年度比約3倍(約2万8,000台/ 年)のヒット商品となるなど、着実な歩みを続けている。

同分公司の売上の70%を占める熱交換気システムは、熱交換機能を持った換気扇のことで、エアコンのように大量の電力を消費することなく、住宅や事務所で室内の空気質を快適な状態にコントロールできる特長があり、中国国内向けから日本、台湾、東南アジアの国々などへも輸出されるグローバル商品となっている。

  • 画像:多品種少量生産で価値稼働率(実稼働率)85%を実現パンチングマシンEM-2510M+ASR-2512N
  • 画像:多品種少量生産で価値稼働率(実稼働率)85%を実現曲げ加工エリア。RG-M2 1003が3台並ぶ

会社情報

会社名
広東松下環境系統有限公司北京分公司
董事・副総経理
大月利文
住所
中国・北京市順義区天竺空港工業A区天柱路5号
設立
1995年
従業員数
382名
主要製品
熱交換気システム、冷却ユニット、エアーカーテン開発・製造

つづきは本誌2015年12月号でご購読下さい。

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