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「国際福祉機器展」(H.C.R.2015)

高齢化を背景に拡大を続ける福祉用具市場

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画像:高齢化を背景に拡大を続ける福祉用具市場左:シンテックス㈱が出展した段差解消機「タスカルりふと」/右:システム・インスツルメンツ㈱が出展したリハビリ機器「リハトレーナー」

「第42回 国際福祉機器展」(H.C.R.2015)が、10月7日から9日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。主催は一般社団法人保健福祉広報協会。出展者は522社・団体で、会期中の来場者数は11万9,075人だった。

箱物形状の福祉用具に板金需要あり

板金加工品が使われる福祉用具は、段差解消機、リハビリ機器、衣類乾燥機、マットレス洗浄機、汚物除去機など、箱物形状の製品が目立つ。

シンテックス㈱(栃木県)は、段差解消機「タスカルりふと」を出展。八木澤穣社長は「ここ数年は受注好調で、工場はフル操業状態。『タスカルりふと』には、鉄が90%程度使われており、工法はほとんど板金加工。日本では超高齢化社会が進展しているが、いずれ市場は頭打ちになる。今後は中国市場の開拓も考えていきたい」としていた。

日本アサヒ機工㈱(東京都)は、業務用衣類乾燥機や汚物除去機を出展。「60~70%は特別養護介護施設向けに販売している。外側は鉄、内部はステンレスの板金部品を使用している。汚物除去機は年間100台ほど販売、またワンフロアに1台ずつ設置する施設が増えており、需要は伸びている」(ブース担当者)。

システム・インスツルメンツ㈱(東京都)は、足腰用リハビリ機器「リハトレーナー」を出展。ブース担当者は「主にデイサービス事業者向けに販売しており、年間30台ほど新規受注がある。介護予防への意識の高まりから、今後も堅調に伸びるとみている」と語る。同社の機器にもサプライヤーから調達した板金部品が多く使われている。

つづきは本誌2015年12月号でご購読下さい。

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