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「東京エアロスペースシンポジウム2015」

地方自治体が航空機産業への参入を強力支援

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画像:地方自治体が航空機産業への参入を強力支援㈱吉増製作所(東京都)は航空機エンジン周辺部品(板金・プレス・切削)のサンプルを出展

「東京エアロスペースシンポジウム2015」が10月14日から16日までの3日間、東京ビッグサイトの西4ホールで開催された。主催は東京都と東京ビッグサイト。同展は2009年から隔年で開催されてきた「東京国際航空宇宙産業展」(ASET)が名称を変更したもの。出展者数は265社・団体、会期中の来場者数は延べ2万3,687人だった。

主催者である東京都は、航空機産業を「戦略的産業分野」と位置づけ、2007年度から都内の優れた技術をもつ中小企業の航空機産業への参入支援を進めている。東京都に限らず、ここ3年間は地方自治体や産業振興機関が地域の中小製造業を取りまとめ、航空機産業クラスターや共同受注プロジェクトを立ち上げている例が増えている。

14社の板金関連企業が出展

今回は、航空宇宙産業への参入を目指す板金関連企業の動きも目立った。小誌では4年前にASET 2011を取材したが、板金・プレス企業の出展は5社に満たなかった。ところが今回は単独出展4社、共同出展(製品展示あり)7社、共同出展(パネル展示のみ)3社の計14社が出展。企業単位での製品・パネルの展示はないが、加盟団体が出展しているケースも3件あり、合わせて17社の板金関連企業を確認できた。

このうち、すでに航空機産業に参入を果たしていたのは7社。手がけている製品は、内装部品(板金)、航空機エンジン周辺部品(板金・プレス・切削)、主翼内燃料タンク部品(プレス)、ヘリコプター艤装部品(板金)など。しかし航空機部品を手がけている企業も、全社売上に占める比率はまだ1~2%というところがほとんどだった。

つづきは本誌2015年12月号でご購読下さい。

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