特集

曲げ加工の自動化に対応する最新ソリューション

世界一のメカトロ工場を目指す

増産対応にベンディングロボットを適時増設

沖電気工業 株式会社 メカトロシステム工場

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画像:世界一のメカトロ工場を目指す左:2013年10月に導入したベンディングロボットシステムEG-6013AR/右:EG-ARによる小物曲げ加工

沖電気工業・システム事業の基幹工場

沖電気工業㈱は通信技術とメカトロニクス技術を柱に、情報システムや通信システムなど、社会インフラの安全と安心を支える事業を展開している。主な事業としては、ソリューション&サービス事業、通信システム事業、社会システム事業、メカトロシステム事業、プリンター事業、EMS事業における商品・技術・ソリューションの提供を行っている。

同社が推進・展開するシステム事業の基幹工場であるメカトロシステム工場の従業員総数は854名。そのうち部品加工を担当する190名が、金融系情報処理製品(ATM、出納機、自動契約機、現金処理機、窓口端末)、運輸系情報端末製品(空港のチェックインカウンター、搭乗ゲート、鉄道の窓口発券端末、自動券売機)などの製作に携わっている。

端末機器の筐体やメカ部品などの製作は板金加工技術を中核技術としているが、プレス加工、機械加工、金型製作などにも対応している。

画像:世界一のメカトロ工場を目指すシステム機器事業本部メカトロシステム工場製造部の山科良宣部長

ベンディングロボット延べ12台を活用

生産プロセスの中で中核となっている板金加工は、プレスによる量産加工から多品種少量生産に対応していく中で活用が始まった。プレスと同等の精度を実現するため、1978年に日本で初めてパンチ・レーザ複合マシンを導入、これまでに延べ23台の複合マシンを活用、工程統合・複合加工によってプレス加工並みの精度を実現する精密板金加工へといち早くシフトしてきた(図)

画像:世界一のメカトロ工場を目指す図:板金加工のスピードアップと自動化による国内生産の強化

現在、ブランク工程では7台のパンチ・レーザ複合マシン、3台のパンチングマシンが稼働する。曲げ工程では、ベンディングロボットがASTRO-100×7セットとEG-6013AR×1セットの計8セットと、FBDⅢ、SPHなどの汎用ベンディングマシンが25台。ベンディングロボットの延べ活用台数は12台。また抵抗溶接機が12台、TIG/MIG溶接機が3台、表面処理設備としては溶剤塗装とめっきがある。さらに量産用のプレスが22台、金型製作用のマシニングセンタなども設備している。

画像:世界一のメカトロ工場を目指すベンディングロボットシステムASTRO-100が7セット並ぶ

会社概要

工場名
沖電気工業株式会社 メカトロシステム工場
工場長
磯辺和彦
会社創業
1881年
会社設立
1949年
工場開設
1943年
住所
群馬県富岡市富岡1256-1
電話
0274-63-2211
従業員数
854名
主要事業
金融系情報処理製品(ATM、出納機、自動契約機、現金処理機、窓口端末)、運輸系情報端末製品(空港のチェックインカウンター、搭乗ゲート、鉄道の窓口発券端末、自動券売機)
URL
http://www.oki.com/jp/

つづきは本誌2015年7月号でご購読下さい。

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